「動画が10万回再生された」「フォロワーが1,000人増えた」。SNSを運用していると、こうした数字はとても分かりやすい成果に見えます。ところが、お店の方からよく聞くのは次のような声です。
再生数は伸びたのに、お客さんは増えていない気がする。
この記事では、なぜ「バズ」や「フォロワー」が売上やリピーターに直結しないのか、そして売上につなげるためにSNSで何を見ればよいのかを整理します。
再生数とフォロワーは「途中の数字」
再生数は、動画が画面に表示されて再生された回数です。フォロワーは、アカウントをフォローしている人の数です。どちらも大切な数字ですが、お店にとっての本当のゴールは、来店・購入・リピートです。
再生数が多いということは「知ってもらえた」ということ。フォロワーが増えたということは「また見たい」と思ってもらえたということ。どちらも、売上までの道のりの途中にある数字です。途中の数字だけを追いかけると、次のようなことが起こります。
- 流行りの音源やネタに合わせて、お店らしさのない動画が増える
- 遠方の人や、お店に来る予定のない人にばかり見られる
- 「何のお店か」「どこにあるか」「なぜ行くべきか」が伝わらない
その結果、数字は伸びても来店にはつながりにくくなります。
お客様がお店を選ぶまでの7つの段階
AKANUKE SNS では、お客様がお店を選ぶまでを7つの段階で考えています。
- 知る:お店や商品を知ってもらう
- 興味:「気になる」と思ってもらう
- 理解:何が良いのか分かってもらう
- 信頼:このお店なら大丈夫、と思ってもらう
- 比較:ほかのお店と比べて選んでもらう
- 行動:予約・来店・購入につなぐ
- 継続:リピート・紹介につなぐ
バズは主に1つ目の「知る」を一気に増やします。でも、2つ目以降が設計されていないと、知った人はそのまま通り過ぎてしまいます。
売上につなげるために見る数字
それぞれの段階には、SNSの中で確かめられる数字があります。
- 知る:動画が見られた回数、「おすすめ」から見られた割合
- 興味:プロフィールが開かれた回数
- 信頼:保存・シェアの数(見た人が自分から起こした行動)
- 行動:プロフィールのリンクが押された回数、予約・問い合わせの数
- 継続:再来店の数、常連さんの声
ポイントは、「いいね」や「フォロワー」よりも、プロフィールを見た回数や保存・シェアを重く見ることです。いいねは指1本で終わりますが、プロフィールを開く・保存する・誰かに送るといった行動は、そのお店のことをもう少し知りたい、あとで行きたいという気持ちの表れだからです。
ただし、SNSの数字だけで来店が増えたかどうかは分かりません。そこで、お店で「何を見て来られましたか?」とひと言お聞きするなど、SNSから来た人数を数える仕組みを一緒につくることが大切です。
フォロワーが少なくても「知る」から「信頼」までは起きる
実際に AKANUKE SNS が運用している焼肉店では、2026年10月、フォロワーは223人でしたが、動画は12.1万回見られ、その93.8%は「おすすめ」からでした。プロフィールは1,259回開かれ、保存とシェアは合わせて238件ありました。
フォロワーが少なくても、動画の中身しだいで「知ってもらう」ことはできますし、その先の「興味」や「信頼」の行動も起きます。詳しい数字や動画、実際の月次レポートは 実績のページ で公開しています。
SNSだけを切り離さない
数字を見ていくと、SNSの外にある課題が見えてくることもあります。たとえば、プロフィールはよく見られているのに予約が少ないなら、予約の方法やメニューの見せ方に改善の余地があるかもしれません。保存が多い商品があれば、それを看板商品として育てる判断もできます。
売上特化型SNS運用とは、SNSの数字をきっかけに、商品づくり・売り方・お店の改善まで一緒に考える運用のことです。
まとめ
- 再生数とフォロワーは、売上までの「途中の数字」
- お客様がお店を選ぶまでには7つの段階がある
- プロフィールを見た回数・保存・シェアなど、自分から起こした行動を重く見る
- SNSから来た人数を数える仕組みを、お店と一緒につくる
- SNSの数字から、商品や売り方の改善まで考える
「数字は伸びているのに、手応えがない」と感じている方は、まず7つの段階のどこで止まっているかを確かめるところから始めてみてください。